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空しいことだとと知りつつも、僕等はきっと、求め続ける。
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私ってひょっとしてSっ気強かったりするのかなとかなり今更なことをふと思ってしまいその原因の出来事を思い出してちょっとブルーな気分になった露咲ですこんばんは。
えーとですね。今日はちょっとショックな出来事があったのでそれを綴ってみたいと思います。(ネタ不足だったから丁度良いとかそんなことを思ったわけでは、決して)
…ゴホン。
本日の昼休み、理科の先生が教室に来てこう言いました。「今日は解剖やるから実験室(若干不安)に来なさい」。
甘めの卵焼きを意味もなくロールケーキの如くに剥がしながら食べようとしていた(やめい)私は、一瞬硬直。きゃーきゃーと煩く騒ぎ始めるクラスメイトたちを片目に見、「最悪」と言い捨てた目の前の友人に首を傾げつつ、一人で心が躍るのを感じました+
嗚呼、なんて素敵な響き。一回やってみたかったんだ…!
中学のときに解剖やらなかったから高校ではやってみたいなと密かに思っていたのです…!!
念願が叶うんだと思い込み、辺りの嫌そうな空気なんて何のその、私のテンションは勢い良く上がっていったのでした…。
五時間目にやったテストの結果が悲惨極まりなかったのは楽しみ過ぎて浮かれていた所為だと言い訳してみます。
そしてついにやってきた六時間目!溢れんばかりの期待に胸躍らせながら実験室(だったかな?)へと向かい、戸を開いて室内へ。もうこの時点で期待は最高潮、心うきうき目はきらきら、グロイの嫌いな友人に声が弾んでいることを容易く悟られて思いっきり変な目で見られていることも感じつつそんなことは全く気にせず、何気無く、笑顔のまま室内のテレビ画面に目をやって、

思 わ ず 硬 直 。

何故なら其処に映っていたのは、蜘蛛と蟻と蝶以外の虫の存在を許せない私が最も苦手としいっそ忌み嫌っているといってもいい、なにやらぬめぬめうねうねした感じの赤いミミズのような虫数匹が蠢いている姿だったのですから。
しかも無意味にアップにされていて気持ち悪いことこの上なく。
ぞぞぞぞぞぞと鳥肌が立つのを感じました。
凄絶に嫌な予感。いや、其れは予感というより確信に近く、けれど認めたくない気持ちが圧倒的にその事実を打ち負かしているような状態で。
しかし、嫌な予感ほど当たるのはこの世の常。
授業開始の音の直後、個人的には好きな部類に入る教師殿の言葉により私の予感は裏付けされてしまい、つまり、要するに、私を含めた我がクラスの生徒たちは、ミミズに似た変な虫を解剖することとなったのでした………。
阿鼻叫喚の地獄絵図。そんな表現はいくらなんでも大げさですが、室内に響く喚き声、悲鳴。
煩すぎて堪りませんでした。
しかも運悪く実験用具(虫含む)を取りに行く羽目になってしまい、その小ささにはほんの少しだけ救われた気になったけれどやはり鳥肌は収まらず。しかもどうあっても一人一匹はやらなければならないらしく……。
その虫がオオユスリカの幼虫でカの幼虫とは別物だとかアカムシという通称があるとか黒いほうが頭だとかそんな説明は頭を通り抜けてゆきました。理解はするんだけどぴんとこない。いっそ来なくてもいいよと現実逃避。しかし此れは授業。勉強。授業。授業。
そんなことを脳内で繰り返しつつペトリ皿の中で蠢く虫を視界に入れないようにして沈黙すること約五分。漸く腹を括った私はピンセットでその幼虫を摘みスライドガラスに載せてピンセットで頭を摘んで柄付針を、
というところで再び硬直。生殺し状態の幼虫のほうからしてみれば堪ったもんじゃないと思いますが、あいにく私は虫けらの気持ちを理解してあげるほど心の広い人間ではないのです。
硬直すること…何分だろう?はっきりとは覚えていませんが先程の硬直より長かったのではないかと。私はやっと我に返り、丁度良く観念したのか大人しくなったその虫の首根っこ(虫にそんなもんはないだろうけどそんな感じのところ)を柄付針でぶちっと突き刺し、思い切り引き裂き、そして。

な ん か 吹 っ 切 れ ま し た 。

いきなり頭の冷えた私は驚くほど客観的で沈着冷静になり、そのまま黙々と作業を再開。観察すべき唾液腺が見つからなかったものだから哀れな幼虫の成れの果てをスライドガラスの端に退かしてもう一匹、躊躇い無く幼虫をスライドガラスに移し妙に元気のいいそいつにもう一度ぶちっと。
そしてまた見つからなかったのですが、時間がなくなってきた為先生が前のテレビにその観察する予定の画を映してくれたので意味が無くなり、まだ水中で生きている奴らを皆殺すべく、目の前の席の友人と二人でぷちぷちとその頭を潰しにかかりました。
そういえば、あの幼虫は水中で無ければ生きられないそうで。つまり、私が初めにぶち切った一匹は大人しくなったというより、乾涸びかけて瀕死状態になっていたということですね+
それと、その虫はアカムシの異名の通り真っ赤なのですが、どうやら赤いのは体液のようで、体液及び内臓を全部引きずり出してみたその残った表皮は半透明でした。
と、いうことで私の人生初の解剖実験は、切れるべきではない切れてはいけないような気がする何かをぶち切って終わりを告げたのでした。

……いやはや、改めて思い出してみると中々惨い。けれどこれが我が校の伝統、毎年一年生が悲鳴上げながらやっていることらしいです。そして、一年生の理科の授業で最も印象強いと言われているのだとか。………当然だ。あれは刺激が強すぎる。
それにしても、解剖した虫を可哀想だの何だの言って喚き散らしていたかと思えば挙句の果てにお墓を作るなんて言い出したものの結局気持ち悪すぎて触れないからとかなんとか言って作らなかったクラスメイトには、流石に呆れてしまいました。
私が非情の冷血人間ってことでしょうかねぇ?……どーでもいいですよ。んなこと。

…って。私は一体なにをこんなに虫けらごときの為にこんな長文綴ってんでしょうね?
そろそろ飽きてきたんで本日はこの辺りで失礼いたしますよ。
現実世界の気障野郎は須らく滅するべきだと半ば本気で考えつつ。
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